素人判断の落とし穴

マズイのである。
非常に危険なことである。
私見ではあるが、
精神科の医師ですら、誤った診断を下す可能性を否定できないのに、
聞きかじりと主観を以って、
他者の精神世界を「診断」あるいは「理解」したつもりで、
主観的にカテゴライズしてしまうことは、
自らの洞察力への過信であり、
対象への冒涜にもなり得ると考える。

多くの場合、他者を一定の枠内に当てはめる目的として、
非難、蔑視、敗北感の穴埋めがあるように思う。

いわゆる負けず嫌いや、劣等感を慰撫するため、
他者への断罪という手段が有効なのだろう。

精神とは、すべての人間において深淵なものであり、
三者の近視的見解などは、無意味なのであろう。